2DM法(2次元イメージ展開法)

2次元イメージ展開法(2DM法)は,福岡大学 医学部 守山正樹 M.D.が開発した内省を進める手法.歯科衛生や保健体育の教科書にも取り入れられています..歯科衛生や保健体育の教科書にも取り入れられています.
(文部科学省検定済 教科書 最新保健体育(大修館 保体008)20・1 頁 2007.4.01)
 

  • 生活を構成する要素の取り出し
  • 各要素をラベルに表示
  • ラベルを台紙上に配列展開

という一連のプロセスにより,生活の全体像を表現することができます.

概念図を以下に示します.系統化されていない具体例の群を,まずは一次元的に配列し(Step-1),次に別の第二軸で整理し(Step-2),全体像を2次元的に可視化します(Step-3).

2Dmap abstract

(Mikio Kamada & Masaki Moriyama, Integration of Communication in A Game to Reflect and Discuss Dietary Habits Among School Aged Children, Handbook of Research on Holistic Perspectives in Gamification for Clinical Practice (editors: Daniel Novák, Bengisu Tulu and Håvar Brendryen), Chapter 20, p. 448-474, IGI Global, October, 2015, ISBN13: 9781466695221, DOI: 10.4018/978-1-4666-9522-1.ch020.より引用).

実際の記入例を示します.

2Dmap example

(守山正樹, 対話的・参加的に対象者の現状を知る試み(2), 臨床栄養 vol.108 No.4, 2006, 383.より引用).

このマップを作成したり,そのマップについて友達と話合うことによって,以下が導かれます.

  • 自分らしさが分る
  • 人を理解するさらに,
  • 人間の本質の理解へと進む手がかりとなる.と共に,
  • 対話の中で人間への理解が進む.

 

2 次元マップは,因子分析や対応分析(Corresponding Analysis)の2次元展開に相当するものです.二つの軸は,分析から抽出されるのではなく,あらかじめ自由に設定されます.従って,軸の設定が非常に重要で,これを試行錯誤していく過程で,さまざまな考察,ふり返り,考え方の交換が可能になります.

 

references:
守山正樹, 2008, 食育をテーマにした2DM法の解説ビデオ