放射線下リスクでの生活マップ

放射線の脅威がある中での生活を前提とし,対象者として盲ろうを想定しています.このワークでは,生活全般の要素をバランス良くとりあげており,食品はその一つという位置づけです.

参加メンバー:4~16名程度 所要時間:約60分

セット内容

  • 2次元マップ台(小型のホワイトボード)
  • 触覚ピース

感覚ピースは磁石により,2次元マップにくっつきます.  

ゲームの流れ

  1. ピースの定義を説明します.
  2. 2次元マップの横軸上で,大切に思う順に並べます.
  3. マップの交換と意見交換.
  4. 2次元マップの縦軸上で,放射線の心配がある順に並べます.
  5. マップの交換と意見交換.

ピース

  • 布団
  • 旗=風
  • ガラス片=しずく=雨
  • コップ=飲料水
  • 牛乳
  • トマト=地上で収穫される野菜・果物
  • 靴=外出
  • サンダル=ちょっとした外出
家ピース

立方体の木と36mm幅3mm厚のヒノキ板(屋根)で作っています.ちょっと大きめでずっしり重いですが,家としてはちょうど良い感触となっています.この厚さであれば,カッターで加工が可能です(のこぎりを使うと,カット面がざらざらして,触った時に違和感が生じます).

 
布団ピース

寝具の布団を表しています.さらさらした感触の布を使い,中にはスポンジが入っています. 

作り方はこちらへ.

 
サンダルピース

サンダルそのもの,またはちょっとした外出を表しています. 

作り方はこちらへ.

 
牛乳ピース

牛乳パックのミニチュア版.触覚で直にそれを分かるように,牛乳パックの素材そのままを使ってます. 

作り方はこちらへ.

 
飲料水ピース

飲料水をイメージ出来るよう,コップを用いました.

 
トマトピース

実物の野菜としてトマトを取り上げました.ヘタは実際のトマトのヘタを縮小し,レザーと呼ばれる生地で作製しました.

 
魚ピース

化粧に用いるスポンジをカットしました.磁石への固定が難しいので,平板な木の棒(アイスキャンディーの芯として使われているもの)を入れてあります.

 
雨ピース

ガラス製のおはじきを用いています.触ったときの冷たい感じがあり,しずくをイメージできると考えました.

 
風ピース

風そのものをピースにすることは難しいですが,風でゆらぐ旗を風の象徴としました.

 
靴ピース

外出をイメージして頂くための靴ピースです.

 
服ピース

古着の生地を使っています.厚手で触ったときに印象的な触感があります.この形そのものは,人がイメージされる可能性があるので,服を固定部分から外れるようにしてあります.このピースが,服を表現したいということを表すための工夫です.

 
布ピース

洗濯物など,生地全般を表すピースです.素材は,Tシャツの生地を用いています.