ブラインド下における触覚マップゲーム

テーマ

このゲームでは一つのテーマを対象とします.例えば,「生活における放射能の心配」とします.

ピース

そのテーマを参加者がどう感じているのか・捉えているのかを表現するために,テーマの構成要素を表す触覚ピースを用います.この例の場合,

家・布団・服・水・野菜・魚・靴

などのピースを用います.最初に,それぞれのピースが何を表しているかの確認を行います.

マップ

各ピースについて,その人ごとの感じ方・捉え方を座標軸上に表します.ピースには磁石がついており,鉄板などの上で自由に配置することができます.例えば,「生活上重要」という尺度で,これらのピースを並べます.そこで出来上がったピース群の位置は,その人の感じ方・捉え方が反映された固有のマップになります.これを1次元マップと呼んでいます

テーマに応じて,2次元マップも用います.例えば,横軸を「生活上重要」とし,縦軸を「放射能が心配」とします.マップについては,2DM法(2次元イメージ展開法)を参照して下さい.

振り返り

自分の感じ方・捉えかたを確認しながら,マップを作成していくますが,マップが完成したら,もう一度そのマップに触れ,それまでのプロセスを振り返ります.単なる確認作業のようにも見えますが,その課程で新たな気づきが得られることもあります.

交流

参加者同士でマップを交換します.マップはそれぞれの人の内的心象を表したものです.それをお互いに開示する特別なコミュニケーションとなります.

ブラインド

触覚で感じるというプロセスをより確実にするために,ブラインド下で行います.「百聞は一見に如かず」という諺がありますが,一見してしまうことにより,見えないことも多くあります.触覚ワークで扱おうとしているものは,一見では把握しにくい心の中にあります.