買い物で食品を選ぶゲーム

はじめに食品を買いに行く場面を想定していただきます. その時,どんな基準で食品を選ぶでしょうか? 食品選択の判断要因を表現するピースを用いて,その選択の考え方を1次元マップとして表現します.マップの交換によって,互いに食のリスクについての知恵・考え方を発展させることができます.体験的で愉しい学習ゲームです.
 

参加メンバー:4名程度 所要時間:約40分

セット内容

  • 1次元バー (4ヶ)
  • 触覚ピース (各4組)

感覚ピースは磁石により,1次元バーにくっつきます.

ゲームの流れ

参加者は,視覚障がい者・晴眼者ともにアイマスクを使用します.

  1. 食品を買いに行く場面を想像します.
  2. ピースの定義を説明します.
  3. 1次元マップに表現.
  4. マップの交換と意見交換.

ゲームの進め方

「みんなさんで紅茶を買いに行く場面を想像して下さい. 紅茶を選ぶ時に,どんな判断要因を重要視するかについて振り返ってみましょう.」 (食品は皆さんが興味のあるものを選んで下さい.たとえば紅茶とします.).
「今,自分がどのような感覚をたよりに,またなにを重要視して紅茶を選んだのかをふり返ってみてください.」 5分程度が目安ですが,参加者の様子をみて,十分な時間を確保してください.
「ピースと台は磁石でくっつくようになっています.試してみてください.」 「台には端に穴があいています.ここをゼロを考えてください.その反対の場所を 10とします.紅茶を選ぶときに,とても重要だったピースは数の大きいところに, あまり重要でなかったピースは数の小さいところに並べてください.」 「マップができたら,それを触ってご自分の考え方をふり返ってください.」
マップを時計回り,または対面同士で交換します.お互いに他のメンバーのマップを丁寧に読んでいきます. 最後に,今回学習できたことを話し合います.
  1. 食品を買いに行く場面を想像します.
  2. 「食品を購入する時には,いろいろな判断要因を考えると思います.それら一つ一つをピースで表します.これからお配りしますので,その意味を覚えてください.」 (一つ一つ手渡し,定義を丁寧に説明します.クイズのように当ててもらうと興味がわき,記憶されやすくなります.)

    コイン=価格,数字=消費期限,地球=生産地,ネジ=加工方法/加工者,瓶=添加物,人形=口コミ,ハート=その時の気分

  3. 選んだプロセスをふり返る.
  4. 1次元マップに表現.
  5. マップの交換と意見交換.

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ピース

価格ピース

食品の値段をあらわします.ずばりコインを使っています.ゲーム用のコインが最適です.

 
賞味期限ピース

賞味期限の様な時間をピースで表すことは簡単ではありません.砂時計や振り子を試してみましたが,あまり適していないようです.食品購入するときに気にる数字という説明と連動させて,数字を切り抜いたものを用いています.既成のものが入手できないときは,手間はかかりますが,アース線や銅線の太いもので,7などの数字を作ることができます.

 
生産地ピース

生産地を連想してもらうために,地球をあらわす球を使っています.ピンポン玉も利用できます.

 
加工法ピース

加工法をあらわすものとして,工作や製造などを連想するねじを使っています.関係性は遠いですが,触ったときの感触が特殊なので覚えやすいようです.

 
添加物ピース

薬品ビンに見立てたものです.これから添加物を連想してもらいます.

 
人ピース

人形の形のものなど,いくつか試しましたが,髪の毛がある顔が一番分かりやすいようです.また,この毛(毛糸)を触る官職が特別で,印象が強いようです.

 
気分ピース

ハート形です.これか気分を自然に連想できるようです.